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益子焼

陶器にだいぶ興味を持っている方で、全国の陶器を訪ねてその地を旅した事はあるでしょうか?
関東屈指の窯場である益子では、町の中に焼き物の販売店はもちろん資料館や公園も存在し、陶郷としての姿を見せて旅人を楽しませてくれています。

その益子の焼き物、益子焼と言えば、厚手でどっしりとした茶碗や皿が思い出されるのではないでしょうか。
益子焼の特徴は、民芸調と言われ鮮やかな色彩や細やかな図柄もなく、地味で飾り気のない素朴な色合いとなっています。
窯を開いた当初から、皿や壺、茶碗といったお茶の間で使われる日用雑貨を中心に焼かれてきました。
毎日の生活に密着した焼き物なのです。
全国の陶器にはそれぞれの代表作のようなものがありますが、益子焼では側面にのびやかな筆運びで山水などが描かれた土瓶が代表となっています。

益子焼の一番の特徴とされる、厚手でどっしりとした手ざわりは、栃木県内から出土する新福寺粘土などの気泡性を持つ荒い陶土に木節粘土を加えた土によるものです。
釉薬には木や石を原料にした自然釉が用いられ、特に透明な色合いの並白釉(なみじろゆう)や乳白色の糠白釉がかけられることが多いです。
他には地元特産の芦沼石を原料にした茶褐色の柿釉(かきゆう)や黒釉(こくゆう)などもあります。
装飾技法としては、釉薬をほどこした器の表面に刷毛を使って化粧土をかける刷毛目や、指で簡単な模様を描く指描などがあります。
また鉄や銅などを用いて土瓶や茶碗に山水や植物(鉄絵や赤絵など)を描くのも益子焼の特徴のひとつです。


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